小学生になると、電車やバスに乗る場合は子供料金がかかるようになります。
でも、休みの日にお出かけするときくらいしか電車やバスに乗らない場合、
毎回切符を買う必要があります。
これは少し面倒です。
できればICカードを使いたいと思うかもしれませんが、ICカードを持たせるとよくない使い方をしないか心配になるかもしれません。
この記事では、子供向けICカードを比較して、どのICカードが良いか検討してみます。
ちなみに、我が家は関西在住ということもありSTACIA PiTaPaを採用しました。
そもそも子供向けICカードは必要?
根本的なところからですが、子供料金がかかるからと言って、必ず持たせなければいけないものではありません。
どういうケースならICカードを使うべきでしょうか?
こんな感じの人は、ICカードを使うべきだと思います。
といったところでしょうか。
切符を買うわずらわしさがない
小学生のあいだは、大人の半額くらいの子供料金がかかる鉄道会社が多いです。
もちろん、電車にのる回数が少なければ、毎回切符の購入でもOKです。
ただ、ICカードに慣れた生活をしていると、わざわざ運賃を調べて切符を購入するという手間はかなり煩わしいです。
電車もバスも数多く対応している
一枚交通系ICカードを持っていれば、たくさんの交通機関で利用できます。
今は全国共通で使えるので、どこに行っても利用できます。
子供用のカードであれば、きちんと子供の金額で支払われます。
電車やバスを使ったお出かけがよくあるようであれば、あった方が間違いなく良いでしょう。
割引が利くことも
毎週習い事などで同じ区間電車に乗るのであれば、回数券のほうが割引もあってお得なケースもあるでしょう。
鉄道会社によっては、ICカードでも割引を受けられるケースがあります。
子供にICカードを持たせる不安
ICカードを使うメリットは間違いなくあるのですが、
一方で子供にICカードを持たせることに不安もあります。
ここにあげるような不安を和らげる手段があれば、安心して使えます。
落としてしまわないか?
どこかで忘れてきてしまうとか
落としてしまうとか
ICカードをなくしてしまうというトラブルは起こりそうです。
小学1年生だとまだまだ安心できないという親も多いでしょう。
不要なものを買わないか?
ICカードは、電車に乗る以外の使い方もできます。
チャージ式のICカードであれば、利用できる額に上限はあるとはいえ、なんでも買えてしまうわけです。
そんなものを持たせていいのかという不安もあるでしょう。
いじめの対象にならないか?
調べていると、高額チャージされたICカードをもった子供が、友達におごらされるといういじめもあるらしいです。
実際にそうした例を見たわけではありませんが、ありそうだなと思える話です。
そうしたトラブルの原因になってしまわないかと心配にもなります。
子供用ICカードの比較
ここまで、不安な点をいくつか挙げてみました。
これらの点について、何らかの対応ができるカードであれば、安心して使うことができるでしょう。
実際に子供用のICカードについて、どれが良いかを比較します。
様々なICカードが発行されていますが、関西で利用できるお得なICカードということで、PiTaPaとICOCAで比較します。
まずは、それぞれの特徴を見てみます。
ICOCAの特徴
ICOCAのメリット
ICOCAのメリットは手軽なところでしょうか。
みどりの窓口に行けばすぐに購入することができます。
事前にチャージした分しか利用できないので、高額な請求があとで来るという心配はありません。
ICOCAは交通系ICカードで支払いができる店舗であればどこでも買い物ができるので、利用できる場所は多く使い勝手はよいと思います。
モバイルICOCA登場
2023年からはモバイルICOCAがリリースされました。
スマホにICOCAを登録して使えるというものでとても便利になりました。
以前はSuicaとPASMOでしか使えませんでしたが、ついにICOCAでも利用可能になりました。
ICOCAのデメリット
みどりの窓口に行けば購入できますが、逆に言うと窓口に行かないと購入できません。
近くの駅ではみどりの窓口がないというケースもあるでしょう。
また、デメリットというほどでもないですが、現金チャージをする必要があります。
大人用のICOCAはSMART ICOCAであればクレジットカードでチャージもできるのですが、子供用のSMART ICOCAはありません。
チャージする手間がかかって、クレジットカードのポイントもためられません。
PiTaPaの特徴
PiTaPaのメリット
PiTaPaのメリットはポストペイ(後払い)であることです。
事前のチャージの手間が省けますし、支払いが1か月程度後にまとめてになるのて便利です。
(これは商人が多い、関西人の発想らしいですね。本当かどうか知らんけど。)
PiTaPaの子供用のカードでは買い物ができず、交通機関に乗車するだけに利用可能です。
使いすぎの心配をする必要もなさそうです。
また、カードの再発行も可能です。万が一なくしたときにも被害は少なくて済みます。
子供が駅の改札を通った際にメールが送られてくる、有料のサービス(あんしんグーパス・ミマモルメ)があります。
我が家ではそれほど頻繁に一人で電車に乗ることはないので使わないですが、PiTaPaエリアの電車で通学や習い事に行く人にはいいサービスかもしれません。
PiTaPaのデメリット
実質クレジットカードのようなものですので、発行・再発行には時間がかかります。
必要な時に駅に行ってすぐに手に入るというわけではありません。
また、年に1回以上使用実績がないと、PiTaPa維持管理料(税込1100円)が発生します。
(ICカードを持たせるかどうかを検討するくらいの人であれば、年に1回も使わないという状況は考えにくいので、気にする必要はないと思います。)
子供用のカードを単体で申し込むことはできず、家族カードとして追加する形になります。
つまり必ず親がPiTaPaを利用していなければ申し込めません。
我が家での判断はPiTaPa
それぞれのメリットデメリットを比較して、我が家ではPiTaPaの方を利用することにしました。
理由の中でも特に重要だったところは以下のポイントです。
- チャージ不要であること
- ポイントも親のカードにまとめてつく
- 買い物には使えない
チャージ不要で便利
実はこれがかなり大きなポイントでした。
最近はキャッシュレスの生活に慣れてしまって、現金を持たないことも多くなりました。
急にチャージが必要となっても現金を持っていないなんてこともあります。
現金チャージをする必要がない、後払いのPiTaPaであれば、そうしたトラブルは防げて便利だと思いました。
ポイントも親のカードにまとまる
ICOCAもPiTaPaもどちらもポイントがたまります。
でも、ICOCAは子供用のカードで利用登録が必要ですし、ほかのカードとポイントをまとめることができません。
子供用のカードだけでポイントがたくさんたまることはないので、なかなか使えないのではないかと思います。
PiTaPaであればそもそも家族カードとして発行されるので、ポイントは親のカードとまとまります。
特に手続きが必要ではないのも良いところだと思います。
買い物での利用ができない
PiTaPaの大人用のカードは一部のPiTaPa決済に対応したお店では買い物にも利用可能です。
クレジットカードのタッチ決済と同じような手軽さで使えるのですが、子供用カードでは使えません。
お小遣いをICカードで渡すという目的では使えませんが、交通費の支払いという観点では買い物での利用は不要です。
悪い友達からおごらされるというトラブルも、このカードであればそもそも発生しなさそうです。
最後に
というわけで、我が家ではPiTaPaを申し込むことにしました。
PiTaPaは登場した当初から利用していて、とてもなじみがあります。
後払い方式が好きな僕としては、日本全国でこの方式が使えるようになってほしいところですが、残念ながら関西を中心とした一部地域でしか使えません。
ちょっと癖はあるのですが、うまく使うと便利だしお得だと思います。
よかったらチェックしてみてください。