パンが好きで毎朝食べると言う人は、ホームベーカリーで毎日焼くのはおすすめです。
ホームベーカリーで焼くという手間は少しかかるのですが、焼き上がってすぐのパンは、買ってきた高級なパンにも匹敵するくらい美味しいです。
それに気分に応じて、干しぶどうを入れてみたり、クルミを入れてみたり、アレンジをするのもかんたん。
というわけで、とてもおすすめなのですが、気をつけなければいけないこともあります。
この記事では、ホームベーカリーを使って焼き立てパンを毎朝食べようとするときに気をつけるべき点について紹介します。
うまくパンが焼けていない!
ホームベーカリーでパンをつくっていると、時々失敗をします。
今まで家で経験したものは、全て操作する人の方に原因がありました。(つまり私のことです…)
具体的な失敗例とその対処法について紹介します。
ドライイーストの入れ忘れ
やりがちなのが「ドライイーストの入れ忘れ」
材料をホームベーカリーに入れていく際、ドライイーストだけは最後に別の場所に投入します。
寝ぼけていると時々この作業を忘れてしまい、ドライイーストなしのままでスタートしてしまいます。
そのまま焼くと、こんな感じで実に中身の詰まった重たい印象のパンになります。
ただ、実は甘みが詰まっていて味は問題なし。
特に今回は断面が新幹線のような形になったので、子どもたちは喜んで食べてくれました。
失敗したと思って早朝からパンを買いに行ったのにその必要はなかった?
ちなみに、ドライイーストは投入するのは後の方なので、「カチカチカチカチ」と大きな音がする前であれば、後から入れても大丈夫です。
羽根の入れ忘れ
ホームベーカリーでは底に羽根が入っていて、その羽根で生地をかき混ぜたり、こねたりしてくれます。
出来上がったときにはこの羽根がパンの中に埋まっているので、どうしても完成品は底に穴が空きます。
買ってきたパンにはもちろんそんな穴はないので、最初のうちは、なんだか損した気分になりましたが、慣れればなんてことはありません。
ボタン一つで全部最後までやってくれるんだから、感謝しなければいけません。
まれに、この大事な仕事をしてくれる羽根を装着し忘れて、材料を入れてしまうことがありました。
するとどうなるかというと…全く混ざらず、最初の状態のままで焼き上がります。
なんだろう、小麦粉焼きとでも言うべきでしょうか。
とても食べられたものにはなりませんでした。
小麦粉間違い
パンを作るときにつかう小麦粉は「強力粉」です。
小麦粉にはほかにも薄力粉やら中力粉があります。
タンパク質やグルテンの量がちがうので、ちょっとずつ性質が違うそうです。
料理をする人にとってみれば当たり前かもしれませんが、いろんな種類があって奥が深い小麦粉。
普通のスーパーで売られている小麦粉であれば、パッケージにパンの絵が書いてあったりするので、パン用かどうかはすぐわかるかなと思います。
おしゃれな専門店で小麦粉を買うと、パットみただけでは、パンに使えるかどうかわからないこともあります。
間違って他の小麦粉を使うと、思うような仕上がりになりません。
薄力粉も小麦粉なので、うまくやればパンができるかもしれませんが…初心者はおすすめしません。
実際、うちでは間違えて薄力粉100%でパンを焼いた結果、全然膨らまないぺたんこのパンになりました。
(まだ実践はしていませんが、レシピを工夫すればちゃんとできるのかも?)
ドライイーストが死んでる?
ちゃんと蓋を締めて冷蔵庫で保存していれば何ヶ月も問題なく使えますが、古いドライイーストが発掘されたので使ってみたらうまく行かなかったということはあります。
イーストというのは酵母という菌なので、一応生き物です。
菌の力でパンを膨らませているので、ふくらませる菌が死んでしまっていては当然膨らみません…
普通に使っている限りは大丈夫だと思いますが、あまり大きなドライイーストを買って使っていると、ふくらませる力が弱くなってくるかもしれません。
ちなみに、うちは50g入の物を買っていて、毎日1~2g位使っているので、2ヶ月以内には使い切る感じです。
そもそもスイッチ入れ忘れ
こんなことをする人は僕くらいかもしれませんが…
どんなに完璧に準備をしていても、ホームベーカリーのスイッチを入れなければパンは焼けません。
ただただ、小麦粉と牛乳などが混ざったものが、常温に放置されているだけですので…
くれぐれもスイッチをいれるのはお忘れなく
タイマーの設定ミス
こちらはパンは焼き上がったけれど、想定よりもかなり早く焼き上がってしまったというパターン。
ホームベーカリーで焼いたパンは、焼き上がったらすぐに外に出して中の蒸気を適度に外に出して上げる必要があります。
パンの入っていた窯?の予熱で、表面はさらに加熱され続け、どんどん硬くなっていきます。
食べられなくはないけれど、とても食べごたえのあるパンになってしまいます。
焼き上がってから数分くらいで取り出して上げたほうがいいと思います。
タイマーをセットして、朝ごはんの直前くらいに出来上がるようにしておくのがいいです。
ただ、もう一つ気をつけなければいけないのが、ホームベーカリーの現在時刻。
長い間使っていなかったものだとか、電池が切れてしまったものだと、時間が狂っていることもあります。
セットするときには現在の時刻を確認しておきましょう。
安くパンが作れる…というほどでもない?
ホームベーカリーを検討する人の中には、家で作ったほうが安くできるかも?と思う人もいるかなとおもいます。
もちろん、材料の調達をうまくすれば美味しい割には安くパンが焼けると思います。
ただ、スーパーで売られているようなヤマザキパンとか敷島製パンとかの食パンと比べてやすいかといわれると、ちょっとむずかしいかもしれません。
パンの材料費
ここで紹介するのはあくまでも我が家のものですので、もう少しレシピを変えれば安く済ませることはできると思います。
材料 | 購入単位 | 単価 | 使用量 | 費用 |
---|---|---|---|---|
強力粉(日清 カメリア) | 1kg | 345円 | 250 g | 約86円 |
無塩バター | 200 g | 448円 | 10g | 約22円 |
砂糖(上白糖) | 1kg | 236円 | 16g | 約4円 |
牛乳 | 1000mL | 248円 | 190mL | 約50円 |
ドライイースト | 50g | 298円 | 2g | 約12円 |
合計 | 約174円 |
トータルでおよそ174円
だいたいこれで市販の食パン一袋と同じくらいか、少し多いくらいのイメージの焼き上がりです。
2022年の物価高の対策として、パンの材料を見直して、少し節約も試みました。
市販のパンと比べると
ちょっと良い感じの食パンを買うと200~300円くらいするので、それと同じくらいの満足度で180円位で焼けるというのはお得ではあります。
ただ、劇的に安いかというとそうでもなくて、パンを焼くという手間や失敗するというリスクを考えるとそんなに頑張るべきところでもないような気がします。
実際、パンは安売りしているときであれば110円とかで買えるので、値段だけを追求するなら買ったほうが安いかもしれません。
ホームベーカリーを使うメリット
ここまで散々失敗例を紹介してきたので、ホームベーカリーを使うのをやめようかなと思ってしまった人もいるかも知れません。
失敗はいろいろありますが、それでもホームベーカリーでパンを焼くのには色々メリットもあります。
- パンを焼くのが楽しい
- 子供の教育にもなるかも
- 焼き上がりの美味しそうなパンの匂いで目覚められる幸せ
- 好みに合わせて材料を変えられる
他にも、小麦粉を大量にローリングストックしておくことで、準非常食的な役割も果たせるかなと思います。
昨年から新型コロナの影響でなるべく外出の機会を減らしたいという状況が続いています。
毎日パンを買いに行くよりは、外出しない日はパンを焼いて食べるということもできますので。
また、以前に紹介したように、牛乳アレルギーの子供のために、牛乳を使わないでパンをやくということもできます。
というわけで、我が家ではホームベーカリーを使っています。(全然使いこなせてはいませんが…)
みなさんも使ってみてはいかがでしょうか。