あけましておめでとうございます。
お正月といえば、おせち料理。
皆さんもおせち料理を食べたでしょうか?
最近では、冷凍おせちを購入して解凍して食べるというところも増えているでしょうか。
うちの実家では、代々受け継がれるおせちを作りながら、冷凍おせちも購入しています。
馴染みのある味付けの料理も食べつつ、新年らしくちょっと豪華な料理も見たり食べたりできる。
(しかも作る量を減らせる)
いいとこどりです。
でも、おせち料理って、豪華だったり縁起物だったりしますが、こどもが喜ぶようなものって少なかったりしませんか?
かまぼことか、伊達巻、栗きんとんは食べるけど、ほかのものはイマイチ箸が進まない。
そんなこどももいるのではないでしょうか。
我が家のこどもたちもそうです。
そんななか、うちの実家ではこどもが好きなものがお重に詰められています。
ゆで卵に、チキンカツ・トンカツ、ミートボール。
初めて見た時、妻は、お弁当みたいと言っていました。
多様性を認めることが大切な現在、こんなおせちもあって良いんじゃないでしょうか?
もともとは神様にお供えする料理だった
おせちとは節目の日のこと
おせち料理をお正月に食べるのはなぜでしょうか?
そもそも、「おせち」とは漢字では「御節」と書きます。
節目の日に儀式を行い、その際に神様にお供えする特別な料理が「御節供」でした。
一般に広まったのは江戸時代以降
ながらく宮廷でのお祭りごとでしたが、一般の家庭にも広まったのは江戸時代以降。
「七草の節供(1月7日)」「桃の節供(3月3日)」「菖蒲の節供(5月5日)」「七夕の節供(7月7日)」「菊の節供(9月9日)」と呼ばれていた「五節供」と、年始の1月1日が江戸時代に、幕府によって祝日とされました。
これにより節目の日に神様に料理をお供えするという習慣が広まったのだとか。
お重箱スタイルになったのは戦後
「福が重なる」といわれる重箱に詰めて保存するようになったのは江戸時代の終わりから明治時代にかけて。
それが広く庶民にも浸透したのは戦後なんだそうです。
縁起を担ぎながら、お節も少しずつ変化しながら続いてきているんですね。
おせち料理を食べて祈りや願いを伝える
祈りや願いを神様に伝える
神道においては神様にお供えした料理を一緒にたべることは、祈りや願いを神様に伝えるために大切な儀式だそうです。
よく知られているように、おせち料理には一つ一つ言われがあって、意味が込められています。
- 数の子は子孫繁栄
- 黒豆は無病息災
- 田作りは五穀豊穣
神様とは直接お話できないので、食べ物で願いを表現しているのでしょうかね。
家事を減らす目的もある?
三が日は「縁を切る」につながる包丁は使わないほうがよいという言い伝えがあります。
また、接待で忙しいなどの理由から、年末のうちにおせちの味を濃く作って保存を効かせ、正月は台所に立つ回数を減らしたともいわれます。
そうやって家事を減らすのもお節料理の目的の一つかもしれません。
(が、自宅でおせちを作ると、その分年末が大変なことになっているような気もするので、感覚的にはイマイチしっくりきません。)
現代ではおせちを購入することができるようになりました。
ちょっと値段が高いですが、普段食べないような豪華な食べ物をじっくり味わう。
そういうのもいいかもしれません。
おせち料理は子ども向きではない?
縁起物だけれどあまり好きじゃなかったおせち
おせち料理は確かに縁起物ばかりですが、好きな料理かというとそうでもなかったりします。
僕自身、子供のころは苦手でした。
甘い栗きんとんとか、かまぼことかは食べますが、
数の子やブリといった魚系は匂いが苦手だったり、野菜はそもそも好きじゃなかったり。
全体的に子供向けではないのかなという印象があります。
人気のおせち料理は栗きんとん
2022年に保険マンモス株式会社が行ったアンケート調査によると、人気のおせち料理第一位は栗きんとんだったそうです。
そのほかの上位も、黒豆、数の子、伊達巻、かまぼこと、なんとなく理解できます。
甘いものと、すり身はこどもでも食べやすいですね。
ハンバーグや唐揚げもありだと思うZ世代
最近の若い人はどういうおせち料理が好きなのでしょうか?
Simejiランキング「理想のおせち料理TOP10」によると、第一位は唐揚げだそうです。
四位のハンバーグも普段はあまり見ないおせち料理ですね。
時代とともにおせち料理の内容も変わっていっていいかもしれません。
うちに代々伝わるおせち料理にはカツとミートボール
実は、我が家に伝わるおせち料理にはトンカツやらチキンカツにミートボールが入っています。
ほかにもゆで卵、卵焼きなど、お弁当にも入ってそうなものがたくさん。
もちろん、一般的な縁起物も入っているのですが、それ以外の子供向けのものも入れます。
少なくとも僕の親世代が子供のころ、50年くらい前からは続いています。
ということで、このZ世代の人気ランキングも、そんなに違和感がありませんでした。
おせちはみんなで楽しめることが一番?
ここまで、おせち料理について紹介してきました。
我が家では子供向けのおせち料理が昔から作られていました。
おせち料理とは神様にお供えする料理で、ひとが一緒に食べることで祈りや願いを神様に伝える行為。
食べているときにみんなが幸せになる様子を神様に見てもらって、こうした幸せが続くことを願うのであれば、こどもが好きな食べ物がたくさん入っているのもいいかもしれませんね。
トンカツやチキンカツは、「カツ」の部分をとって「病に打ち勝つ」とか「勝負ごとにかつ」とか、
ミートボールは丸い形から「角がとれてやさしくなれるように」とかでもいいかもしれませんね。
こどもがおせち料理食べないというところは、来年のおせち料理で試してみてはいかがでしょうか。